沖縄水中写真・ビーチ・無人島・ホエールウォッチング

Photographs of Okinawa Sea

沖縄 水中写真・ビーチ・無人島・ホエールウォッチング

ご挨拶

 このサイトは1991年に沖縄に移住した私が、1993年から2003年頃までの10年間に撮影した写真を掲載したものです。
 東京でダイビングにはまり、4年ほどした頃沖縄の海に衝撃を受け、沖縄に移住しました。沖縄で10年以上にわたり、海とダイビングにかかわって、多くの写真を撮りました。潜水回数は500回を超えましたが、2003年以降は海に潜ることもなくなりました。
 当時いくつかホームページを作り写真を掲載していたのですが、すべて削除しこのサイトで集約、掲載しました。2019年7月

水中写真はお金がかかる

水中写真はお金がかかる
 
 デジタルカメラが普及して水中写真もだれでも気軽に撮れるようになりましたが、私が撮影していた頃は、フィルムカメラです。大型の一眼レフを頑丈なアルミ製ケースに入れ、巨大なストロボをつけての撮影です。機材総額は楽に100万円を超えていましたね。カメラはキャノンのEOS5とニコノスを使っていました。

 更にフィルムはリバーサルの方が圧倒的に発色が良いので、初めからリバーサルを使いました。しかし撮影はとても難しく初めの頃はほとんど失敗でした。当時コダックのEPP(フィルム)が約1000円で現像代も約1000円でした。1回のダイビングツアーで2回潜るわけですが、1回でフィルム36枚を撮り切りました。つまり2本使うわけです。したがって4000円の費用が掛かるわけですね。ダイビングツアーはボートで慶良間諸島に行くのがほとんどですが、その費用は約8000円、年に50回行くこともありましたから、60万円ですね。(笑)
 正確にはわかりませんが、約400本くらい撮影しました。

水中写真のヒット率

水中写真のヒット率
 
 水中写真を始めた時点で、ダイビングスキルはそれなりにあったのですが、やはり水中と陸上では撮影の難しさはまるで違います。まず体がじっとしていられないわけですから画角を決めるだけで大変です。水中なのでカメラの重さは陸上に比べればはるかに軽いのですが、それでもかなりの重さがあります。

 次に狙うのは魚です。これはもうじっとしてくれることはありません。動き回るのなら、まるでOK、普通はすぐ逃げます。そりゃそうですね。巨大な人間が近づいてきたら逃げますね。
 撮影はストロボを使うので、手振れはありません。しかしライティングが難しい。カメラとストロボが近いと反射して綺麗に撮れません。私はアームをつぎ足し1m近く離し状況によって角度を変えたり、ストロボを2つ使うこともありました。

 そして、海に潜れば必ず素晴らしい被写体が待っている、ということはありません。カメがいるとか、マンタがでるとか、イソマグロがそばでみれるとか、そんなのは絶対の約束はできないのです。水族館ではないのです。
 大物はもちろんですが、必ずいるチョウチョウウオですら、いいポジションでフォトジェニックに撮れるチャンスがあるかどうかは全て運しだいです。

 フィルムの現像があがり、写真を確認すると大半は、というか初めはほとんど何を撮ってるのかもわからない始末。やがて1本に1,2枚残してもいいかなと感じる写真が見つかるようになりました。
 20~30本くらいで何となく感覚がつかめるようになり、多い時で10枚くらいは、自分で「まぁ悪くないかな」程度の写真が撮れるようになりましたが、それでも状況が悪ければ、一度見てそのままゴミ箱に捨てたことも、何度もあります。

 400本×36枚=14400枚 撮影した計算です。リバーサルフィルムはスライドというプラスチックケースに1枚ずつ入っているのですが、サイズは35㎜の小さな写真で、ライトテーブルやプロジェクターで確認する面倒な作業が必要です。
 数年かけて失敗作をすべて廃棄、中でも良いなと思ったものをデジタル化しました。当時は自分でスキャンする装置は高価なので、コダックに依頼しました。それで現在PCに残っていた写真は200枚程度です。

 200枚÷14400枚×100=1.3888 1.4%ですね(笑)